Abstract

トリクロロエチレンが溶解した地下水が移流拡散することで生じる帯水層汚染を培養瓶内に模擬し,塩素化エチレン類を完全脱塩素化するDehalococcoides mccartyi UCH007株を導入することによる浄化効果を確認した.培養瓶内の飽和土壌の間隙に乳酸ナトリウム溶液を添加して20℃で3週間培養し,土壌間隙中の地下水が嫌気的な硫酸還元状態であることを確認後にUCH007株を含む菌液を導入した結果,6週間後に分解生成物を含む全ての塩素化エチレン類の地下水濃度および土壌溶出量が基準値以下に減少した.培養瓶内に導入後のUCH007株は全細菌数に対して約0.1%の存在比であったが,浄化の完了まで導入時の菌数が維持され,塩素化エチレン類からエチレンまでの速やかな脱塩素化に寄与することが示された.

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call