Abstract

麻酔科研修医19名を対象として,ディスポーザブルタイプの声門上デバイスであるAir-Q®(Air-Q)とi-gel®(i-gel)のさまざまな体位(仰臥位,左側臥位,右側臥位,腹臥位,座位)における緊急時気道管理の難易度(換気開始時間,換気成功率)についてマネキンを用いて検討した.Air-Qの換気成功率は5つの体位間において有意差はなかった.一方,i-gelは仰臥位に比して座位,腹臥位では,成功率が有意に低かった(P<0.05).換気成功例での換気開始時間はAir-Q,i-gelにおいても5つの体位間に有意差はなかった(Air-Q;仰臥位6.5±2.7秒,左側臥位7.0±2.3秒,右側臥位7.3±2.9秒,腹臥位8.2±2.7秒,座位7.5±2.5秒,i-gel;仰臥位7.1±2.2秒,左側臥位7.2±2.5秒,右側臥位7.7±1.9秒,腹臥位6.5±2.5秒,座位7.9±2.5秒).マネキンを用いたシミュレーションにて,Air-Qは仰臥位以外でも高い換気成功率を示した.手術中の側臥位,腹臥位におけるチューブトラブルや緊急気道確保の場面でAir-Qは有効な可能性がある.

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