Abstract

技能試験に用いられるzスコアに関連する二つの評価手法の定量的把握を目的として,二つの方法を提案した.初めに,単一試験品目の試験データの分布が正規分布と異なる場合,対数正規分布に基づくzスコアの構成手法を提案した.この手法は正規分布に基づく判断基準が適応できるので,二つの試験物質の試料に基づく試験所間比較においても同様に用いることができる.次に,二つの試験試料を用いた試験では,配付試料の濃度差の大きい試験が存在している.このような状況において,試験所間の偏りと試験所内のばらつきを測る新たな変量間の関係が無相関となるような変量の変換後の直交座標と元の試料の直交座標がなす角度を45度に固定すると,最終的な評価において誤りを生じる.そこで,この角度を推定した後に,無相関となる二つの変量の組を作り評価することが必要であることを指摘し,この角度をデータから推定する方法を提案した.

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