Abstract

メタクリル酸tertブチル(tBMA)を,過酸化ジtertブチルを開始剤としてメシチレン中,超高圧水銀ランプの光を照射するとラジカル重合が起こる.この反応をESRで直接観測すると成長ラジカルのESRスペクトルを検出することができる.150°Cで観測された16本線のスペクトルが示す成長ラジカルの鎖長を調べようとした過程で,成長ラジカルの鎖長とESRスペクトルとの間に関連があることが明らかとなった.原子移動ラジカル重合(ATRP)法で構造や鎖長の明確なモデル成長ラジカルの前駆体を合成し,ラジカルの鎖長とESRスペクトルの間に相関があることを見出した.とくに,2量体モデルラジカルについて詳しく解析した結果を報告する.

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