Abstract
COVID-19に対する気管切開は感染対策および医療安全の面から考えると手術室で陰圧環境下に施行することが望ましい。しかし多くの施設ではさまざまな制約から病室で施行せざるを得ないのが現状かと思われる。当院はこれまでCOVID-19重症例に対して8例の気管切開術を施行した。限られた医療資源の中であっても,安全に気管切開を行うため,現在取り組んでいる手術環境の整備について述べる。施行場所に関して,感染症専用病棟の重症用病室で手術を施行している。手術台としては病室のベッドではなく,ストレッチャーを使用している。これにより術者は患者の近くで自然な直立姿勢をとれるだけでなく,患者の頸部伸展も容易となるという利点がある。手術室スタッフと連携し,手術室で使う気管切開セットと同一のセットを器械台上にあらかじめ準備している。さらにリウエル鉗子もセット内に組み込んでいるので,手術中の状況に応じて術式を輪状軟骨切開術に変更することも可能である。その他,移動式LED無影灯の使用,カニューレの準備,スタッフ間で動線の確認等を行っている。以上により,手術室に近い環境下で気管切開することが可能となっている。
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