Abstract

膵IPMNは浸潤癌になると脈管浸潤を高頻度に伴い,外科的切除を施行しても再発をきたすことがあり,生存期間はnoninvasive IPMNと比べ有意に短い.Invasive IPMCの外科的切除においてリンパ節郭清が必要であるが,術後補助療法の必要性については議論の余地がある.近年,画像・内視鏡診断の向上によりIPMN症例は増加しており,また経過観察となるIPMN症例も多く,治療時にはすでに浸潤している症例も増加しているため,invasive IPMC患者の生存期間延長を目指した治療法の確立が急務である.本稿では,invasive IPMCの悪性度を明らかにしたうえで,外科的切除後の補助療法の有用性について,これまでの文献を引用し概説する.さらに,現在,日本膵臓学会で取り組んでいるプロジェクト研究の目的と概略について述べる.

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