Abstract
骨量減少モデルマウスにおける骨特性に対する運動の有効性は示されているが,その効果は運動条件により様々である.本研究は,骨強度低下予防に対する効果的な走行速度と時間の組合せを調査することを目的とした.12 週齢,雌性ICRマウス60 匹を無作為に6 群(10 匹/群)に分け,SHAM術または卵巣摘出(OVX)術を施行した.SHAM群とOVX群の各1 群を非運動とし,OVXの4 群を運動群(AS,AL,BS,BL群)とした.運動群は,10 週間のトレッドミル走行を行った(走行速度:A群-8 m/分,B-16 m/分,走行時間:S群-25 分間,L群-50 分間,運動頻度:5 回/週).実験終了後,大腿骨および脛骨の機械的骨強度(3 点曲げ強度試験)を算出し,骨重量と灰量を調べた.その結果,大腿骨,脛骨ともAL,BS,BL群は機械的骨強度,灰量においてOVX群よりも有意に高値を示した.BL群は運動群において機械的骨強度,骨重量,灰量は最高値を示した.また,大腿骨,脛骨の機械的骨強度と灰量には,走行速度の有意な影響が認められた.トレッドミル走行により大腿骨および脛骨の骨特性の低下・減少抑制が認められ,その効果は運動量の多い方が高かった.しかし,走行群間の有意な差は認められず,運動量だけではなく,それを規定する運動強度と時間の組合せが骨特性に影響することが示唆された.
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