Abstract

閉鎖型システムにおいて, 栽植密度および気流速度を変えてトマト実生苗を育成して, 成長量およびその均一性を調査した. また, 温室にて育成した苗との比較も行った.閉鎖型システムにおいて栽植密度が高いほど苗は徒長し, 乾物重や生体重が減少し, 成長量の均一性は低くなった. また, 気流速度が高い方が乾物重や生体重が増大した. 徒長, および成長量の均一性は気流速度による有意な影響を受けなかった. これらの結果から, 気流速度を高めれば, 栽植密度が高くとも, 苗を徒長させず, かつ成長量の均一性を保持したまま生育の促進が行えることが示された.閉鎖型システムの苗は温室よりも栽植密度を高くしても徒長せず, 乾物重が大きく, 成長量が均一な品質の高い苗であることが示された.以上から, 閉鎖型システムを用いて気流速度を調節することで, 温室などの育苗施設よりも, 更なる密植育苗もしくは育苗期間の短縮ができることが示された.

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