Abstract

黒酢は,鹿児島県で伝統的に食されている玄米を原料とした黒色の食酢である.これまでに様々な健康に寄与する効果効能が確認されている.今回,私たちはBMIが25以上の健常人16名(男8,女8)を対象に,黒酢濃縮粉末の機能性評価を目的として試験を実施した.被験者は無作為に,低用量群8名(黒酢濃縮末500mg/日摂取)と高用量群8名(黒酢濃縮末1,000mg/日摂取)に割り付けし,いずれも8週間摂取させた.摂取前,摂取8週間後に,バイタル,体重,臍高での腹囲測定,血液検査,尿検査を行い,CT Scanで内臓脂肪面積,皮下脂肪面積を測定した.その結果,腹囲が両群で有意に減少し,高用量群において,内臓脂肪面積の有意な減少(p=0.033),血中HDL-コレステロールの有意な上昇(p=0.034),収縮期血圧の有意な減少(p=0.004)を認めた.以上の結果から,黒酢濃縮末は,メタボリック症候群対策や生活習慣病の予防のために活用できる食品素材の一つになり得ると思われた.

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