Abstract

カルタップ塩酸塩 (パダン®) の土壌微生物に及ぼす影響について調査した. 畑および水田の両状態において, カルタヅプ塩酸塩10ppm (通常施用量) と100ppm処理は糸状菌, 放線菌, 好気性・嫌気性細菌数を減少させなかった. しかし, 1,000ppm処理の糸状菌と放線菌数は実験期間 (60日間) 中減少した. また, 両状態において, 好気性・嫌気性細菌数は1,000ppm処によってそれぞれ最初の3日間あるいは15日間減少したが, その後回復した. なお, 両状態の糸状菌相は10および100ppm処理によって攪乱されなかったが, 畑状態の1,000ppm処理は糸状菌の構成を変化させた. すなわち, Penicillium spp. の割合が減少し, Trichoderma spp. と Fusarium spp. の割合は増加した. 一方, 水田状態においては, 1,000ppm処理のような高濃度でも糸状菌相に変化を与えなかった.

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