Abstract

500Wキセノンランプによる14C-フェンプロパスリン (I) の土壌薄層表面での光分解を牛久, 野市, 栃木土壌について実施した. 空気乾燥した薄層表面でIの分解は著しく, 主分解物としてシアノ基の加水分解によってIのアミドとカルボキシル誘導体が生成したが, 水分含量が最大飽和容水量の50%以上では土壌代謝の場合と同様にエステル開裂が主に進行した. 光照射によるIの分解促進はわずかであること, オーブン乾燥土壌や有機物を除去した土壌での分解と大差のないことから, Iの分解は主として土壌中の粘土成分による暗反応であり, 水分含量に伴って変化する粘土表面の酸性度によってシアノ基の加水反応によるIの分解速度が左右定れるものと推定定れた.

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