Abstract

平成18年豪雪の甚大な被害と対応力不足の反省から,筆者を中心とする数名の有志によって2007(H19)年冬に「越後雪かき道場」は創設された.当初は除雪未経験のボランティアへの除雪技能研修に重きをおいていたが,何冬季かの開催経験を経て,地域の受援力(支援を受ける力)向上の意義が大きいこともわかった.開催を重ねるうち,その他にも冬の体験交流,地域防災力向上のきっかけ,広域の草の根防災交流の促進,住民の安全意識の向上と安全対策の普及啓発など,多様な効果があることもわかった.2018年現在まで,12冬季にわたって継続し25箇所以上で延べ60回あまり開催し,初級1246名,中級220名,上級109名の修了者を輩出した.さらに十日町市池谷地区,群馬県片品村社会福祉協議会には暖簾分けし,山形県尾花沢市,長野県飯山市では雪かき道場から派生した兄弟プログラムが毎年開催されている.参加者や地域の声を受け止めながら,毎年ミッションの調整・再定義を図りつつ継続してきた経緯を振り返りながら,「雪かきを交流資源に」と取組んできた成果を紹介する.

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