Abstract

廃石膏ボードは,排出プロセスの違いから「製造時廃材」,「新築時廃材」,「解体時廃材」の3つに区分することができ,その発生量は2007年度で150万トンに上っている。半水石膏は,廃石膏ボードから得られる二水石膏を130°C以上に加熱することにより生産され,水を加えると固まる性質を有していることから,ヘドロの堆積や軟弱粘性土などの地盤改良材としての利用が期待されている。しかしながら,石膏に含まれているフッ素の溶出量が土壌の環境基準をオーバーする場合があることから,半水石膏の適用に関してはフッ素の溶出や流出を物理的および化学的に抑制させる研究が必要不可欠である。そこで本研究では,フッ素の溶出を抑制するため,高炉セメントB種による半水石膏のフッ素不溶化技術を開発した。この結果,土壌の安定処理材として高炉セメントB種を5%程度添加することによって今回対象とした半水石膏添加率の範囲では石膏からのフッ素溶出濃度は養生期間とともに減少し,土壌の環境基準をクリアーする結果を得た。

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