Abstract

天然水中リン酸イオンの溶媒抽出/ICP-AESについて基礎的研究を行った.天然水中リン酸イオンはppbオーダーと極めて低濃度で存在し,かつケイ酸塩や鉄イオンからの分光干渉も存在するため,直接定量は困難であった.従って,天然水中リン酸イオンの濃縮と干渉元素からの分離を目的に,溶媒抽出法,すなわちリンモリブデン酸-1-オクタノール系を採用した結果,比色法と異なり,ICP-AESの前濃縮分離処理法として,優れた方法であることが明らかとなった.本法により琵琶湖水中リン酸イオンの定量を試みた結果,12~33μg/lであった.

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