Abstract

均流液面制御は, ロード変更などの外乱による流入量変動を, ドラムなどの容量を有効に活用して, 操作量である流出量の変動を緩和することを目的として適用される.本報では, ギャップ付 IP コントローラを用い, 均流液面制御の実用的な設計アルゴリズムを詳述する.むだ時間の無い純粋な積分特性の液面プロセスを, IP コントローラでフィードバック制御するシステムは, 2次標準系となる.ここで, 制御性と均流性の評価指標として, 制御偏差と操作量変化速度の2乗積分を用いる.この二つの評価指標を最小にする, 2 次標準系の減衰係数は1/√2であることが導かれる.さらに, 定常運転時とロード変更時における, 流入量外乱と許容液面変化を設計仕様として与える.このとき, 減衰係数が1/√2となる条件で, この設計仕様を満たすように, ギャップ付 IP コントローラのパラメータを決定出来る.本設計法は実プロセスに広く適用され, その有用性が確認されている.

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