Abstract

症例1:54歳,男性。初診の1年前より右臀部に紅色腫瘤が出現した。初診時,右鼠径リンパ節の著明な腫大もみられ,PET-CTでは肺転移,多発性のリンパ節転移を認めた。エクリン汗孔癌と診断し,原発巣を切除,右鼠径リンパ節郭清を姑息的に施行した。化学療法,放射線療法を行ったが,肺転移による呼吸不全により死亡した。症例2:47歳,男性。初診の数年前より左下腿に紅色腫瘤が出現し,エクリン汗孔癌と診断した。原発巣を切除し,左鼠径,骨盤リンパ節郭清を施行,術後化学療法,放射線療法を行ったが,肺転移による呼吸不全により死亡した。2例ともに病勢の進行とともにCYFRAの著明な上昇がみられた。免疫組織染色において腫瘍細胞に一致して,CK19が陽性であったことからCYFRAがエクリン汗孔癌の病勢を反映していた可能性が示唆された。

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