Current status and issues of disaster mitigation measures for electric power transmission and distribution equipment

Abstract

2018年，2019年に台風をはじめとする気象災害が立て続けに発生しており，激甚化する傾向にある。本論では，近年激甚化する傾向にある台風災害を例として，電力流通設備の防災・減災対策の現状について解説する。2019年に発生した台風15号，台風19号を含む既往の台風被害事例を紹介し，特に都市圏に敷設されている電力流通設備の被害の特徴を例示する。これを受け，送電設備と配電設備に着目した防災・減災対策として，近年，電力レジリエンスという考え方に注目が置かれていることを指摘し，その現状と課題について解説する。