Abstract

要旨東京空港検疫所支所は東京国際空港国際線ターミナル制限区域にあり,傷病者が発生した場合,医師・看護師の検疫官が相談を受けることがある。空港における初療体制の構築や関係機関との円滑な連携を目的として,東京消防庁救急隊出場データを分析した。平成27年中,国際線ターミナルに救急隊が出場した179件を対象とし,属性と傾向,活動所要時間について検討した。傷病者は各年齢層に分布し,外国人が全体の4分の1を占めていた。覚知から病院到着に要する時間は東京消防庁の平均が39.67分であるのに対し,当ターミナルでは52.16分と長時間となっており,外国人搬送ではこの差がさらに拡大した。以上のことから,空港の初療体制のあり方を早急に検討すべきと考えられた。

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