Abstract

本報告では, 主茎や分げつの発生次位・節位の違いにより着生籾の玄米重が異なる要因を明らかにするため, 出穂期以降の水稲群落における主茎や次位・節位別分げつの葉面積と葉面積あたりの葉身窒素量の垂直分布を検討した. その結果, 玄米重の重い主茎や分げつは 1)1穂籾数は多いが精玄米歩合や精玄米千粒重は低下せず, 2)葉面積は大きいが, 籾あたり葉面積に差がなく, 3)相対照度の高い群落上層に葉面積あたりの葉身窒素量の多い葉身が多く分布した. これらの結果から, 主茎や次位・節位別分げつにおける着生籾の玄米重の違いは, 出穂期以降の群落空間における各茎の葉面積および葉面積あたりの葉身窒素量の垂直分布が異なることが要因と考えられた.

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