Abstract

イネ多収品種の育成に大きく貢献してきた半矮性遺伝子sd-1の形質発現について, 日本型長稈品種農林29号, これにsd-1を導入した準同質遺伝子系統SC-TN 1およびsd-1の供与親であるインド型品種台中在来1号を用いて, 分げつの出現率および出現後の発育を比較した. 総葉数では, 3品種間に差がほとんどなかった. 分げつ出現率においては, 上位節の1次分げつおよび2次分げつで多窒素, 少窒素両条件に共通して, 台中在来1号が日本型2品種より大きかった. 日本型2品種間では, 少窒素下での上位節1次分げつ, 少窒素, 多窒素両条件を通じて2次分げつでSC-TN 1が農林29号より大きかった. このことから, 半矮性遺伝子sd-1は発育しにくい分げつの出現率を高める効果をもつと考えられた. 1次分げつの葉齢が1に達する時期の主茎葉齢は, 半矮性2品種が農林29号より若く, 台中在来1号はSC-TN 1より若い傾向がみられ, 少窒素条件下ならびに上位節分げつで特にその傾向が強かった, 出現後の葉齢増加速度は上位節の分げつにおいてSC-TN 1が農林29号よりも大きい傾向がみられたが, 品種間差異は明らかでなかった. 半矮性品種は母茎に対する相対葉齢が大きいことが認められた. このことは, 分げつの葉齢が1に達する時期の早いことによると考えられた.

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