Abstract

環境に負荷をかけない家畜排せつ物の低温ガス化プロセスの開発に関連し,コンポストを熱分解したとき,ガス化炉内の腐食の原因となる硫黄及び塩素のガス,スス,タールへの放出挙動を調査した.ここでは,小型熱分解装置により,還元的雰囲気下において,各熱分解温度(500~900℃)での豚糞コンポスト(PC)及び鶏糞コンポスト(CC)から放出される硫黄及び塩素を分析した.その結果,PCの塩素,CCの硫黄と塩素は,熱分解温度の上昇に伴い,ガス,スス及びタールに放出される割合が高くなる傾向を示した.これは,PCとCCの結晶性や硫黄及び塩素の放出源の化学形態に関与するものと考えられる.また,本研究では,カルシウムを多く含むCCチャーを脱硫・脱塩触媒として応用した.ここでは,PCの下段の触媒層にCCチャーを充填し,PCから放出される硫黄と塩素に対するCCチャーの吸着能を調べた.その結果,放出された硫黄及び塩素をCCチャーによって保持することができた.これは,CCチャー中のカルシウムとの反応が関与しているものと考えられる.

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