Abstract

地上気象観測所の周辺の観測環境が地上気温等の観測結果に及ぼす影響を評価することは重要である。特に、大気や雲からの大気放射(下向き長波長放射)が地表面温度等に影響を与えることにより、気温の観測結果を左右することが知られている。しかしながら、大気放射を観測する地点の数は限られている。このため、気温や水蒸気圧等の地上気象観測データから晴天時の大気放射量(下向き長波長放射照度)を推定する様々な計算式が提案され、陸面モデル等における1時間平均程度の大気境界層の熱エネルギー収支の簡易推定などに利用されている。ところが、これらの式は、特定の地域や過去の限られた期間における観測データに基づいて作成されていたことから、近年の日本付近の気象条件への適用の可能性については、改めて検証する必要があると思われた。

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