Abstract

ラットに14C-Y-516を経口投与した際の吸収,分布,代謝,排泄について検討し,以下の成績を得た.1.本品のラット消化管からの吸収は速やかであり,かつ良好である.吸収に関する性差はみられなかった.雄ラットにおいて,高用量で吸収速度の低下がみられたが,吸収率の低下はなかった.2.5mg/kgを雄ラットに経口投与すると,投与後30分以内にCmaxに達し,以後T1/2が3および15時間の2相性で消失した.50mg/kgを経口投与した場合にも同様の消失推移を示した.血液中14C濃度に著しい性差はみられなかった.3.5mg/kgを雄ラットに経口投与すると,肝臓中に最も高濃度の14Cが移行し,ついで,肺,腎臓,脾臓副腎,甲状腺および唾液腺が比較的高かった.4.5mg/kgを経口投与後1,6時間における血清中14Cの蛋白との結合率は,それぞれ72%および77%であった.また,14Cの血球への移行は少なかった.5.Y-516のラットにおける主代謝経路は,iminodibenzyl核8位への水酸化反応であり,その他2,10および11位の水酸化反応も認められた・また,Y-516および水酸化された代謝物の一部はスピロアミソ部で脱水素化され,対応するdehydro体を生成した.これらY-516およびdehydroY-516の水酸化体はいずれもグルクロン酸抱合を受けて,胆汁を介して糞中に排泄された.また,代謝に性差や用量差はみられなかった.6.5mg/kgを雄ラットに経口投与すると,投与後4日以内の尿中に投与した14Cの6.5%,糞中に96.0%が排泄された.雄ラットに50mg/kgを経口,5mg/kgを腹腔内,雌ラットに5mg/kgを経口投与した場合にも同様の成績が得られた.7.5mg/kgを経口投与後24時間以内の胆汁中に投与した14Cの雄ラットで62.0%,雌ラットで75.0%が排泄された.

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