Abstract

背景.肺紡錘細胞癌は原発性肺癌の0.2%ほどと稀で,予後不良である.肺紡錘細胞癌にペムブロリズマブを投与し,長期に奏効した症例を経験したので報告する.症例1.70歳,男性.左胸痛を契機に左S3に腫瘤を指摘された.胸壁浸潤を伴う左上葉肺癌(cT3N0M0)疑いで左上葉切除を施行し,肺紡錘細胞癌と診断された.術後4カ月目のCTで左腋窩リンパ節,左副腎,膵臓に再発を認め,ペムブロリズマブ投与を開始した.現在ペムブロリズマブ23コース目で膵病巣のみ残存し,SDを維持している.症例2.75歳,女性.腹痛を契機に上行結腸癌が疑われ,精査で結腸,左下葉を含む悪性腫瘍の多発遠隔転移が疑われた.肺生検では診断に至らず,症状改善目的に上行結腸切除を先行し,紡錘形悪性腫瘍と診断された.肺原発を疑い,診断的治療目的に左下葉部分切除を施行し,肺紡錘細胞癌(pT2N0M1c)と診断された.ペムブロリズマブ投与を開始し,現在29コース目で画像的に同定可能な病巣を認めず,near CRを維持している.結論.肺紡錘細胞癌は予後不良であるが,ペムブロリズマブが奏効し,長期生存が得られる症例も存在する.

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