Abstract

症例は47歳男性で,男性から女性型の性同一性障害(MTF/GID)の診断で前医にて甲状軟骨形成術4型(TP4)を施行した4年後にやはり自分は男性であるとの結論に達し,TP4を元に戻してほしいという主訴で当院へ紹介され受診した.牽引糸の抜糸手術を行っても声が元に戻らない可能性があることを説明の上,手術を施行した.手術ではゴアテックスボルスターと牽引糸を取り除いたが,術前の予想通り甲状軟骨と輪状軟骨が近接したまま一体化しており,話声位は術前206 Hz,術中201 Hz,術後202 Hzと,低下を認めなかった.術後ある程度の時間が経過するとTP4は不可逆的となることが推測された.

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