Abstract

症例は23歳女性.呼吸困難で受診し好酸球性肺炎と診断され入院し,ステロイド治療を開始されていた.入院3日目に左上下肢麻痺を認め,頭部 magnetic resonance venography(MRV)で上矢状静脈洞の描出不良を認め,脳静脈血栓症と診断した.ヘパリンナトリウムによる抗凝固療法を開始し,ステロイド治療も継続した.入院10日目に急性硬膜下血腫を発症し,緊急開頭手術を行った.その後,後遺症なく状態は改善した.ステロイドを漸減していく中で好酸球数の再上昇を認めたことから,好酸球増多症による脳静脈血栓症と最終診断した.重度の好酸球増多症では血栓症を引き起こすリスクがあり,脳静脈血栓症の原因として認識する必要がある.

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