Abstract

河川における植生護岸として大きな効果をあげているヤシ繊維ロールを用いて, ダム湖湛水斜面緑化を試みた。ヤシ繊維ロールを等高線方向に連続あるいは編柵状に固定し, ロール間等に耐冠水性植物を植え付けた。その結果, 施工後約2年間の観察では,(1) 構造的劣化はみられず,(2) 植物の流亡は少なく,(3) 生存率は安定し,(4) 樹高の増加傾向が認められた。重機の使えない現場環境においては, 軽量で柔軟性があり, かつ強度のある植生基盤であるヤシ繊維ロールを用いた今回の工法は, 良好な植栽方法と思われた。

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