Abstract

近年わが国へ来襲する台風の個数が増加しており、台風災害、特に高潮災害の発生が懸念されている。実際、1991年の台風第19号 (台風ミレーユ、以下台風9119号とよぶ) は瀬戸内海西部に3mを超す高潮を起こし、その沿岸に大きな浸水被害をもたらした。将来の高潮に備えて、より精度の良い情報を提供するため、高潮予測のための数値・力学モデルが求められている。本論文では、リアルタイムでの使用を目的とした数値高潮予測モデルとその利用手法を提案し、台風9119号に適用した場合の予報実験結果と問題点を示す。この過程で開発された台風モデルのパラメータを定める新しい手法も提案する。

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