Abstract

妊婦の急性虫垂炎に対しては従来開腹による虫垂切除術が一般的であったが,近年の腹腔鏡下手術の技術の進歩,経験の蓄積に伴い,当院では腹腔鏡下手術をより積極的に導入している.2011年7月~2013年3月までに妊婦5例に対して腹腔鏡下虫垂切除術を行った.術中は体位およびポートの挿入位置を工夫して視野を確保し,麻酔科・産婦人科と協力して周術期の管理を行うことで経過は良好で,全例で妊娠を継続,出産できた.妊娠初期~妊娠後期までの症例を経験し,妊婦の急性虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除術が有効な治療法となりうると考えられたため,若干の文献的考察を加えて報告する.

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