Abstract

百日咳は吸気性笛声,発作性遷延性の咳嗽,咳込み嘔吐,無呼吸発作などの症状を認めるが,年長児では特徴的な症状が明らかでないことも少なくない.気管支喘息の長期管理中に,咳嗽を主訴に百日咳と診断した3例を経験した.症例は14歳の女児,11歳の女児,11歳の男児であり,気管支喘息急性増悪に対する治療の反応に乏しく,百日咳を疑う咳嗽の性状から関与を疑い診断した.百日咳,気管支喘息の急性増悪ともに,夜間に増強する咳嗽を認める.気管支喘息の患児では,咳嗽に対し急性増悪として急性期治療が行われることが多い.しかし,急性期の治療に反応が乏しい場合には百日咳をはじめとする他の検索を行い,適切な診断にもとづく治療を行うべきである.

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