Abstract

視力低下を契機に眼部転移が発見され,転移巣への放射線療法により視力低下を制御しえた再発乳癌の2例を報告する.症例1は64歳,女性.両側乳癌術後11年目に右視力低下を自覚し,精査にて乳癌右脈絡膜転移と診断された.転移部への放射線療法により,視力の悪化を制御しえた.症例2は55歳,女性.右乳癌術後5年目に急激な右視力低下と中心暗点を自覚し,精査にて乳癌右眼窩転移,多発肝・骨・肺転移と診断された.右眼窩への放射線療法により,視力・視野ともに著明に改善した.眼部転移を発症する再発乳癌は稀である.急激な視力低下や失明を呈すこともあり,迅速かつ適切な診断・治療が必要である.

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