Abstract

【目的】眼動脈塞栓術を先行させ,後日high flow bypassを併用して内頚動脈の近位閉塞を行った傍前床突起部未破裂大型動脈瘤の1例を報告する.【症例】72歳,女性.CT血管撮影で海綿静脈洞に進展する大型の前床突起部動脈瘤が認められた.まず眼動脈の一時遮断試験を行った後に,眼動脈起始部を離脱式コイルで閉塞した.4日後に,バイパス設置後内頚動脈を頚部で結紮した.術中および術後の血管撮影では動脈瘤は描出されず,術後経過は良好であった.【結論】眼動脈塞栓術を先行させることにより内頚動脈の近位閉塞が可能であった.頭蓋内内頚動脈および視神経の操作を必要しないために視機能障害を回避でき,この部の動脈瘤に対する一治療法となりうると考えられた.

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