猫の動的左室流出路閉塞に観血的動脈血圧測定を用いて全身麻酔管理を行った1例

Abstract

猫の肥大型心筋症の動的左室流出路閉塞(LVOTO)に対し会陰尿道造瘻術を全身麻酔下で実施した。麻酔中の循環管理に観血的動脈血圧 (IABP) 測定を実施したところ、大きな血圧変動と重複切痕の不整が認められたため、心拍数と動脈圧波形を確認しながらエフェドリンの滴定投与することで改善した。猫のLVOTOの全身麻酔管理には、IABPを用いた動脈圧波形を評価することが有用であると考えられた。