Abstract

経絡とは「気・血・水」が巡るルートを指し,中医学の理論体系を構成する概念であり,帰経とは,薬物投与により特定の経絡に生じる選択的作用のことである。今回,皮膚科治療および初期漢方治療が無効の難治性慢性の湿疹症状に対して,その分布が手の太陰肺経に沿っていることに注目し,「白芷」が配合されている荊芥連翹湯によって著効が得られた症例を経験した。漢方治療を主体とする臨床においても,経絡の概念を取り入れ生薬の帰経に注目することで,診療の幅を広げ,癒せる病を増やすことができると考えられる。

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call