Abstract

著明な骨形成を伴う原発性肺癌の1例を経験したので報告する.症例は75歳,女性で,CTにて左上葉に著明な石灰化を伴う腫瘤影を認めていた.経過観察にて増大傾向であったため手術を施行した.病理検査では腫瘍内部に著明な骨形成を伴う腺扁平上皮癌の診断であった.骨形成を伴う原発性肺癌の報告は非常に稀であり,これまで本症例を含めて13例の報告しかなく,腺扁平上皮癌は本症例だけであった.組織所見は症例により様々であり,骨形成の機序についてもBMP2やTGF-βの関与も示唆されているが,不明な点も多い.今後さらなる症例の蓄積により,機序や特徴,予後といった様々な点において検討,解明されることが期待される.

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