Abstract
要旨【目的】妊婦が心肺停止に至ったときに,母体救命のため 死戦期帝王切開PMCD(perimortem cesarean delivery)を行うことが考慮される。当院は院外症例の受け入れ体制は整っていたが,院内症例の体制整備はされておらず,心停止から5分以内にPMCDを実施することが可能な体制をつくることとした。【対象】産科病棟で発生したと想定し,問題点の抽出をした。実施場所に関して,手術室で行うには手術申込みや入室認証が必要であったため,少しでも時間を短縮させるため分娩室とした。実施までのフローシート,連絡経路も事前に作成した。PMCDの適応や効果に関して教育を行い,PMCD器材と,新生児蘇生器材とに分けて準備し,シミュレーションを行った。【結果】第1回目のシミュレーションは救急科医の到着を待って,分娩室に移動しPMCDを実施したが,実施までに14分かかった。2回目は,心肺停止を覚知後すぐに患者を分娩室に移動させPMCDを実施し,4分で行うことができた。除細動の適応波形の場合にはどうするべきか,などの新たな問題点が抽出された。【結語】院内発生の妊婦心肺停止症例では,心停止から医療従事者接触までの時間が短く救命できる可能性が高い反面,短時間でPMCD実施の決断や実行が求められるため,シミュレーショントレーニングは重要と考えられる。
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