Abstract

症例1 は82 歳男性.飲酒後に一過性の左不全麻痺を認め救急搬送された.CT にて出血はなく,MRI では右放線冠に淡い高信号域を認めたが,MRA にて頭蓋内および頸部には明らかな異常は認めなかった.しかし,検査後に血圧低下を来し,モニター上もST 低下を認めた.血液検査ではD-dimer の上昇があり,大動脈弓・頸部MRA 元画像および単純CT にて胸部大動脈解離と診断した.手術目的にて転院となり,術後は経過良好である.症例2 は64 歳男性.一過性の下肢の対麻痺があり前医受診し,頸部エコーにて両側内頸動脈解離を認め,当院に転院搬送された.大動脈弓・頸部MRA 元画像にて胸部大動脈解離を診断し,加療目的にて転院となった.胸痛をともなわず,一過性虚血発作を合併した胸部大動脈解離に関して大動脈弓・頸部MRA 元画像が診断に有効であった.

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