Abstract

核反応で発生した高速中性子が熱中性子に減速される過程を取り扱う方法は多くの著者により考察されてきたが,ここでは減速過程にさらに分裂により高速に戻ってくる中性子の効果を取り入れたn群のBoltzmann方程式を水素を減速材とする均質無限系について正確に解くことを試みた。分裂スペクトルは単色としたが,単色でないときはBoltzmann方程式の線型性から単色のときの解を重畳することによって求めればよい。上述の核反応系での中性子数が時間的に定常の状態に漸近するための条件として,臨界条件が求められ,またそのときの中性子スペクトルが求められる。多群近似を扱うと各グループにてその速度則が v Σa-Σ2/2 則であることが示される。

Full Text
Paper version not known

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call