Abstract

傍前床突起内頸動脈瘤の定義は,報告者によって若干の相違があるが,通常は内頸動脈硬膜輪から後交通動脈分岐部までの内頸動脈から発生した動脈瘤と考えられる.動脈瘤が内側上方へ増大するにしたがい視神経を圧迫し,さまざまな程度の視力・視野障害が出現する.クリッピング術に際しては前床突起の削除が必要なことも多い.視機能温存のためには,術中視神経の圧迫や損傷に注意するとともに,眼動脈・上下垂体動脈の走行にも注意を払う必要がある.傍前床突起内頸動脈瘤における視神経障害の原因を検討し,視機能温存のための工夫について報告する.

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