Abstract

要旨【目的】院外心肺停止傷病者(OHCA)に対し救急救命士が実施する特定行為の中で包括的指示化(包括化)可能な処置を抽出し,包括化が救急活動時間に与える影響を明らかにする。【対象】北海道内9消防本部が対応したOHCA症例。[調査1]2年間の事後検証票を解析し,救急救命士が提示した具体的指示要請に対してMC指示医師が修正を指示した割合を医師介入率として算出した。[調査2]プロトコル改訂により初回アドレナリン投与(薬投)までに必要な具体的指示が2回から1回に減少した前後各1年間における指示要請時の通話時間,初回薬投,救急活動時間,病院到着前の心拍再開率および1か月後の神経学的予後を比較した。[調査3]プロトコル改訂前後条件下におけるOHCA事例への対応模擬訓練を動画撮影し,初回薬投時間,搬出開始時間を計測比較した。【結果】[調査1]声門上器具気道確保,静脈路確保,初回薬投の3つは医師介入率が1%未満であった。[調査2]具体的指示要請回数の減少により指示要請時通話時間は31秒短縮,初回薬投は30秒短縮でいずれも有意差を認めた。救急車内収容時間,心拍再開率,神経学的予後は有意差を認めなかった。[調査3]模擬訓練では包括化による初回薬投までの短縮時間は32秒,現場搬出開始までの短縮時間は39秒であった。【結語】声門上器具気道確保,静脈路確保,初回薬投の3つの特定行為は包括化を検討すべきである。

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