Abstract

ケーキングあるいは色分れの原因となるビヒクル中の顔料の沈降が沈降防止剤である有機ベントナイトによってどのように変わるか, 希薄な溶液系を用いて検討した。顔料としては比重差の大きい鉛丹, 酸化チタン, グンジョウを用いたが, いずれも有機ベントナイトの配合量を増すにつれてその沈降容積が増加し, また樹脂の配合割合の多い系ではその沈降容積の増加率が小さくなった。ミネラルスピリット, キシレン溶媒系では後者のキシレンの方がいずれの顔料も沈降容積が高く, 顔料の比重差による沈降容積の変化はあまり認められなかった。沈降物の流動性質を平行板スプレッドメーターで測定した結果, 截片 (Intercept) については有機ベントナイト配合量と有意な相関関係を認めることはできなかったが, 傾斜 (Slope) は有機ベントナイトを増すと小さくなり, また溶媒としてはキシレン溶媒系における方が小さい値を示した。

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