Abstract

胃癌・大腸癌重複症例に対する一期的腹腔鏡下切除術の安全性並びに至適術式を検索することを目的に,腹腔鏡下胃大腸同時切除例の術式,短期成績に関して検討した.胃癌・大腸癌の同時性重複癌に対し,一期的に腹腔鏡下手術を施行した6例を対象とした.施行された術式は幽門側胃切除術3例,幽門保存胃切除術3例,S状結腸切除術3例,右結腸切除術1例,高位前方切除術1例,低位前方切除術1例であった.胃癌と上行結腸癌の重複例では,ポート,小開腹創の追加を要しなかったが,胃癌とS状結腸癌・直腸癌の重複例では,腸管の挙上性に応じて,下腹部にポート,小開腹創を追加した.手術時間の中央値は382分,出血量の中央値は79mlであった.Clavien-Dindo分類でGrade Ⅱ以上の術後合併症は認めず,術後在院日数の中央値は8日であった.胃癌・大腸癌の同時性重複癌に対して一期的な腹腔鏡下切除術は,症例毎にポートや小開腹創の位置を工夫することによって安全に施行可能であった.

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