Abstract
真, 偽の他に未知や矛盾の情報を表現するために, 無限多値論理としてのファジィ論理を拡張した「ファジィインターバル論理」を提案する.そこでは, いかなる命題も区間真理値[n, p]を取ることが許されており, そして, その区間真理値は言語真理値の特殊な場合として, また数値真理値の一般化として定義されている.ここで, n及びpは区間[0,1]の間の任意の値である.本論文では, あいまいさと真偽それぞれについて2つの半順序関係を導入して, 基本論理演算が定義されている.それによって構成されるファジィインターバル論理関数のいくつかの性質が明らかにされる.ファジィ論理で成立していたクリーネ律は, ここでは必ずしも成立しない.新しく証明される量子化定理を用いることで, 二つのファジィインターバル論理関数が等しいための必要十分条件は, 4つの区間真理値{[0,0] , [1,1] , [0,1] , [1,0]}についてのみそれらが互いに等しいこと, すなわちファジィインターバル論理は本質的に4値論理であることが証明される.
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