Abstract

PGAシートによる胸膜カバーリングを針状胸腔鏡下レーザー焼灼術(needle VATS)に応用した.2006年4月から2008年3月までの期間に,needle VATSを施行したブラ径が2cm以下の21例の気胸患者について検討を行った.男性18例,女性3例で,平均23.3歳であった.細径ポートを3ヵ所に留置し,Nd-YAGレーザー非接触型を用いて10Wでブラを焼灼後,PGAシートで焼灼部を含めた肺尖部を被覆した.PGAシートはシートを体外でポートに装填してからポートを胸壁に留置し,鉗子にて胸腔内に引き入れる「ポート内シート装填法」にて誘導した.術後平均ドレナージ期間は1.3日で,術後在院日数は平均2.8日であった.平均観察期間は403日であるが再発例は認めていない.Needle VATSはPGAシートによる被覆を併用することによって再発の低下が期待できるが,さらなる症例数の蓄積と長期の観察が必要である.

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call