Abstract

1)土壌から分離した,プルラナーゼ生産菌株を同定したところ,新菌種と判定され,Bacillussectorramusと命名した. 2)Bacillussectorramusの培養液よりプルラナWゼを硫安塩析,各種クロマトグラフィーにより分離精製を行い,精製酵素を得た.比活性は8.5倍に上昇し,電気泳動的に単一であった. 3)分子:量は約96,000と推定され,等電点は4 .7であった.プルランの分解様式から,本酵素はプルラン中のα-1,6結合をランダムに水解するエンド型であった.また,グリコーゲン,アミロペクチンよりもプルランを最も早く水解し,Km値も最も小さく,イソアミラーゼ型ではなくプルラナーゼ型の枝切り酵素であると思われた. 4)グルコアミラーゼによる澱粉糖化におけるBacillussectorramusの生産するプルラナーゼ添加効果につ.いて調べた結果,通常に行われているグルコース製造の糖化条件であるpH4.5,60℃ 付近でも十分なグルコース増収効果が認められ,工業的に十分使用可能な酵素であった.

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