Abstract

福永の提案するラティスの構造モデルの本質は、黄金数を解として持つ方程式と考えられる。概念エネルギーを人間の動機を意味を持って支配する観測不能なエネルギーと定義した時、上記の方程式は物質界の旧状態を維持しようとする人間の動機を支配する観測不能な旧概念エネルギーの拡散を、新状態を形成しようとする人間の動機を支配する観測不能な新概念エネルギーの線形な蓄積で相補いながら、旧状態から新状態への移行を完成する相補性として理解できる。観測不能な概念エネルギーは完全合理的な意味と働きを持ち、それは同じ意味同士引き合い、相入れない意味同士反発しあう作用となる。そして、黄金数より小さい時間領域では引き合う関係が顕著となり、黄金数より大きい時間領域では反発する関係が顕著となる。また、歴史上の社会変革に見られる様々な混乱は相補性からの逸脱として理解できる。

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