Abstract

目的 インターレーサの寸法効果を明らかにし, 所定の交絡数を有するインターレース糸を得るための加工条件の選定を容易にする目的で, 種々の糸道管直径dと空気噴射ノズル直径dnを持っインターレーサを製作し, 原糸のインターレース糸の交絡数を測定する.次いで, この交絡数をインターレーサの寸法, 空気圧p, フィード率Fの関数として定式化する.成果 (1) 多項式と階段関数を組み合わせた交絡数の実験式は, P, F, d, dnの変化に対して最大値を取る交絡数の分布を良好に表すことができる.また, 最大交絡数および最大交絡数を与えるPとFの分布を極めて良好に表すことができる.(2) 最大交絡数はdとdnの変化に対して単調に変化せず, dとdnに最適値が存在する.最大交絡数を与える空気圧とフィード率は, dとdnに対して単調に変化し, dが大きいほど, dnが小さいほど大きい.(3) 原糸と仮撚加工糸を比較すると, 原糸ではFの増加とともにほぼ最大交絡状態から急激に加工不能になるが, 仮撚加工糸では, Fに関する限界値は顕著に見られない.原糸の最大交絡数は仮撚加工糸の最大交絡数に比べると小さく, 原糸は仮撚加工糸に比べてインターレース加工が困難である.

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