Abstract

鉱石運搬系統の大型化, 合理化の構想は第11表の通りである。増産時の係別出鉱量より鹿間選鉱処理鉱量を考えると-370m出鉱量は1, 900t1目より3, 200t/目となる。一方-370m準の当時(改善前)の運搬能力は2交代操業で, 最大2, 100t1日にすぎず, また3交代操業でも3, 200t/日一杯であつた。したがつてこの増産にあたり, 2交代作業で岡出能力を増大し運搬能率を上昇させ, 将来の増産時に根本的に変更がないようにし, あわせて切羽運搬の能率向上のため人力による破砕を少なくするようグリズリー目を拡大(60cm→80cm→100cm)し, できるだけ大きな塊鉱のままでブレーカーに給鉱する方式を考えた。このためクラッシャ(48〃×36〃→84〃×60〃), 鉱車(3tソリッド→7tグランビー), 電車(8t→11tタンデム), 漏斗, スクレーパ, 長孔さく岩機など一連の大型化を計画した。大型クラッシャの位置については坑内の-370mg番分岐付近の直下とした。鉱石はこれより一430m準の長尺ベルトコンベヤを経て鹿間選鉱に至る系統とした。また栃洞0mの準集鉱についても, 鉱車を3tソリッドから7tグランビーに大型化し, 電車は従前の4t電車をパンタグラフ化し, タンデム方式とした。一方, 栃洞選鉱については硫外比率の大きい円山上部鉱単独処理とし1, 700t/日から1'200t/日とした。円山0m準の岡出についても電車を4tから8tに大型化し, 3tソリッド鉱車から3tグランビー鉱車に切替えた。坑内開さく工事量は第12表の通りである。

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