Abstract
木子茎頂からの不定胚培養系を用いて, 'トラベラー', 'トパーズ'における木子へのガンマ線照射がカルス形成, 不定胚形成および再生個体の花色変異に及ぼす影響を検討した.不定胚を形成したカルスの割合は, 両品種とも照射線量が増加するに従って低下した.カルスおよび不定胚形成に対する木子へのガンマ線照射線量のRD50は, 線量率10Gy・hr-1で100∿200Gyであった.'トラベラー'には花色変異体が生じたが, 'トパーズ'ではまったく生じなかった.'トラベラー'においては培養単独よりもガンマ線照射を併用することで花色変異体の出現頻度が増加した.また培養単独よりも濃色化の程度の高い個体および形態変異した個体が出現した.さらに花色変異体には, 従来問題となっていた区分キメラがほとんどなかった.これらの結果から, 木子にガンマ線を照射し, 培養する方法は, 培養を単独で行うよりも変異を質的, 量的に拡大すること, および花色変異が完全突然変異体で生じることから, 育種上有効であると考えられる.
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