Abstract

ハボタンの紅色品種‘ウインターチェリー’および白色品種‘晴姿’を用い,着色に昼温,夜温および昼夜温差が及ぼす影響を,白色蛍光灯照射下で調査した.夜温の影響について調査した実験では,着色は,処理開始20日後までに,両品種とも,20/5°C(昼温/夜温)区および20/10°C区で認められ,20/15°C区では認められなかった.昼温の影響を調査した実験では,着色は,処理開始20日後までに,両品種とも,15/5°C区および20/5°C区で認められ,25/5°C区では認められなかった.昼夜温差を同一条件とした実験では,着色は,処理開始20日後までに,両品種とも,15/0°C区および20/5°C区で認められ,25/10°C区で認められなかった.すべての実験において,処理開始20日後における着色面積率は,20/5°C区が最も高かった.以上のことから,ハボタン‘ウインターチェリー’および‘晴姿’の着色を促す温度条件は,昼温20°C以下,夜温10°C以下であり,さらに,昼温20°C,夜温5°Cが最適であると考えられた.また,着色は,昼温が25°Cの高温であれば,夜温が10°C以下と低くても認められず,着色を促すには,昼温が夜温および昼夜温差よりも強く影響することが明らかとなった.

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